2004 Musicology Tour "Minneapolis/St,Paul June16. 17. 18"






突然オフィシャルサイトで3日間のミネアポリス公演を発表。驚いた事に今回3日間ペイズリーパークでアフターショーを行うと告知あり、いろいろ悩んだ末に渡米を決意した。

2004年6月16日

1日目 エクセルエナジーセンター
開演時間まで余り時間も無い為、急いで会場のエクセルエナジーセンターへ向かう。2年ぶりのSt.ポールだが以前と変わった所と言えば、丘の上にある大聖堂の修理が終わっていた事くらいか?、会場付近の各バス停にはプリンスのポスターが貼られ、エクセルセンター入り口前の電光掲示板には今夜行われるプリンスのショーが"SOLD OUT"と表示されている。会場前にある売店ではプリンスの顔の写真が入った見た事無いTシャツが売られていた。開演時間も迫って来ている為、路上では何人ものダフ屋がチケットを売っている。どうもソールドアウトというのはウソで、ダフ屋も良心的な価格で売ってるようだ。さっそく会場に入るが今回所持品のチェックは厳しくない。ロビーでビールを買い場内に進むと当然のように十字のステージセットが有り、今回はスタンド席ながら距離をあまり感じる事なくとても見易くなっている。
肝心の内容はと言うとレギュラーショーなので基本的に普段のショーと変わらず。ソファに横になるシーンではチャンスからローリングストーンを受け取り、自分の写真を指差しては客の歓声を受ける。もの凄い歓声だ!さすが地元。その後、立ち上がるとチャンスから掛けてもらったブランケットを客席に投げる!受け取った女の子は大喜びするが、すぐにセキュリティーが取り返しに来て残念そうな表情。後はギターの埋葬儀式、、久しぶりに"Whole Lotta Love"が演奏されたが、アレンジはOne Nite Alone…の時と同じ、ハードな演奏でプリンスのカバーする曲では気に入ってる、久しぶりの凱旋公演という事で"ミネソタ"をアピール、ファンは異常に熱狂的だ。"Purple Rain"が終了し外に出ようとするが、出口に客が殺到する為なかなか出れず、、。

一度ホテルへ戻り、急いでペイズリーへ車を飛ばす。正直久しぶりの夜の高速は緊張する。ペイズリー近くまで来ると凄い渋滞。どうやらペイズリーに来た車が多過ぎた為に、路上に駐車するのに時間が掛かっているのと、ペイズリー前の5号線の道路に以前は無かった信号が出来た事が原因のようだ。しばらくして警察の車が2台交通整理にやって来てようやく路駐出来た場所はかなり遠い所になってしまった。
"Prince & The NPG" Xcel Energy Center" St,Paul
1.Musicology
2.Let's Go Crazy
3.I Would Die 4 U
4.When Doves Cry
5.Baby, I'm A Star
6.Shhh!
7.I Feel 4 U
9.Controversy/A Love Bizarre
10.God (Sax - Mike Philips)
(Acoustic Set)
11.Little Red Corvette
12.Cream
13.Telemarketer Blues
14.12:01
15.Raspberry Beret
16.SweetThing
17.Adore
18.Alphabet St,
19, You Can Make It If You Try
20.Georgia・・/What'd I Say
21.I Could Never Take The Place Of Your Man
22.7 (Acoustic/Band)
23.Sign O' The Times
24.Whole Lotta Love
25.Call My Name
26.Let't Work
27.U Got The Look
28.Life O'The Party
29.Knock On Wood
30.Kiss
31.Take Me With U
/Flintstones Theme
-- Encore --
32.Purple Rain


1日目アフターショー
夜中の1:00をまわった頃ペイズリーに到着、建物前のテントでパスを貰う、隣のテントでは今回のミネソタ公演3DAYSの為に作られた記念Tシャツが売られていたが、結局このTシャツはエクセルでは売られる事は無かった。その前では水が1ドルで売られ、ボトルには"Musicology 2004ever"のラベルが貼られていた。
さっそく中に入る、今回は例年とは違い機材搬入口からの入るようでボディチェックを受けてここから入場、金属探知機のチェックは無い。中に入るとNPGMC Roomではビデオプロジェクターで、オフィシャルのベガス映像が流され、さらに奥のサウンドステージに進むと見知らぬバンドが演奏している。よく見るとヴォーカルをチャンスが担当しており、予告されていたゲストは結局チャンスのバンドのようだ。とりあえず我慢していたトイレに向かう、やはりここに来た時は迷わず小さめの子供用を使用、何かプリンスに一歩近づいた気分になれる(?)。会場に戻ると相変わらずチャンスがヴォーカルを担当している。よく知らない曲だったのと、疲れもあり会場の後方に移動して見る事に。
"Chance Howard & The Band"
1.No Diggity
2.(Not Just) Knee Deep"(G-Prince)
3.The Rainbow Children Instrumental
4.That's Why I'm Crying
5.Stop On By
6.Is It A Crime
7.Funky Stuff
8.(I Feel Like) Bustin' Loose


会場の一番後ろは一段高くなっており、中央にサウンドボートが置かれその横にVIP用のソファがある。そこに座っていたのが悪名高い(俺の中では)ラリーグラハムとその嫁ティナ。。2人を見た瞬間とてつもなく嫌な予感がした、まさか今回もプリンスのステージで出しゃばるんじゃないかと…それにしてもラリーはどうしていつも白の帽子に白のスーツなんだろう?多分クローゼット開けると同じ帽子と服が何十着もあるに違いない。ステージに目をやるとアフターのセットリストでお馴染みブラックストリートの"No Diggity"が始まる、いつの間にやらプリンスがギターを弾いていた。

バンドの演奏が終了、ジワジワと人を掻き分け前の方へ移動する。しばらくしてプリンス、チャンスがベース、マイクスコットがギター、それにNPGホーンズ、のメンバーがそのままのセットで演奏開始。レナート、ロンダ、キャンディーは結局この夜は現れなかった。プリンスが水色のフェンダーギターで"Ride"のイントロを弾き始める、やはりペイズリーで見るプリンスには特別なものを感じる、距離がとても近いせいか?。途中マイク・フィリップスにソロを吹かせる、とても派手なソロだ!最近のプリンスはホントに良いミュージシャンを見つけて来る。曲が終わるとプリンスはステージ前方に来てファンと握手しに来る。握手したいと思ういつつ、恥ずかしくてそこまでは出来ない。

2曲目、ギターでイントロのを弾き出す、これがなんとストーンズの"Miss You"!!これは驚きの選曲だった。88年以来だろうか?歌はミックジャガーっぽく唄うのだがフルコーラスとはいかずに残念。なかなか珍しい演奏で楽しめた。

3曲目はマイク・スコットのヴォーカルによる曲。これは最近アフターでは定番の曲らしい、それからプリンスは客をステージに上げる、その上げる人数が半端では無くステージが人で埋め尽くされている!50人以上いる感じ。プリンスはというとキーボードに移動してとてつもなく長い単調なジャムをくり広げる、とにかくこちらとしては客の踊るのを延々と見せられるのは苦痛以外の何ものでも無い。という事で会場後方へ移動して座って観る。しばらくすると踊ってる人もダレてるのが分かり、なんとも言えずおかしい。この辺りから睡魔が襲われる!一瞬眠ってる事さえある。

待つこと数十分、曲が"All The Critics Love U In NY"になり、プリンスはそのままキーボードを弾きながら歌う。曲中やはり地名は「ミネアポリス」に変更して歌うのだけど、「ミネアポリス」では歌いにくそうだ。出来も以前来日公演で聴いた演奏には及ばない。肝心のプリンスは常にステージに居るという感じでは無いので、アフターショーと言うよりアフターパーティに近い感じがする。

ステージから客が下ろされると何を血迷ったかプリンスが「NEXT!」と言う!まだ客をステージに上げたいらしいが、客も疲れているようで、すぐに上がりたいという人が居ない、戸惑うプリンス(笑)。見ているだけで疲れたので再び後ろに座りに行く。

次のメイシオのヴォーカルによる"Partyhouse"が終わると再びプリンスの曲が始まる。"Illusion, Coma, Pimp&.Circumstamce"。これはひょっとしてレアじゃ無いのか?アレンジとしてはあまり注目するところは無いが、最近のセットリストで見た事ないような、なんだか演奏曲目が「レア」な時でしか感動出来なくなってる自分が怖い。その後も各パートのソロやジャムが続きよく思い出せない、フレーズだけの"One Nation Under A Groove"があり、プリンスが歌う"Dear Mr,Man"。再びジャムが続き"Rainbow Children"のテーマ曲になる、しかし単調なジャムの中でサックスソロやドラムソロを入れたりした感じで進行してようやく全ての演奏が終了。

今晩の感想としては何かジャムっぽいのが多い感じがした。いや、多過ぎる!プリンスが自分の喉を酷使したく無いのか!?確かに毎日2回のショーはつらいだろう。しかしこちらとしても遠い日本から来てるわけで。頑張って欲しいところだ。今夜の救いはラリーがステージに立たなかった事か…
"Prince & The NPG"(1:40-3:40)
1.The Ride
2.Miss You
3.Real Mutha ForYa (Vo-Mike Scott)
4.I Know You Got Soul
5.It Takes Two
6.Which Way Is Up
7.Housequake Drum
/All The Critics Love U In MPLS
8.Houseparty
9.Illusion Coma Pimp
10.Do That Stuff
11.JB Style Jam/Drum Solo
12.Brick House (Vo-Mike Philips)
13.Dear Mr, Man
14.Jazz Impriv
15.The Rainbow Children Inst
16.Drum Solo


2004年6月17日
2日目
このミネソタ公演中の3日間、ペイズリーパークではセレブと同じように昼の1時から中を見学出来るらしい、しかし自由に見学出来るのではなくツアーという事だ。以前セキュリティーの問題でセレブは今後行われないと聞いていたのでツアーに参加する事にした。
午後の2時頃ペイズリーに到着、見学はグループごとのツアーなので、しばらく待ち時間があり少し辺りをウロウロする、例年のような暑さは無いが日差しが強い、辺りにはいくつもの白いピクニックテーブルが置かれ、穏やかな雰囲気が漂っている。庭の花壇に植えてある小さな花はご丁寧にも全て紫!凄いこだわりだ。芝生の上にある円形の建物は2年前に見た時のままの状態で、玄関はブロック剥き出し、外壁にはすでにサビのようなものが広がっている。未完成のまま放置するとはホントにいい加減。

しばらくしてようやく入場開始、しかし何度も見てるのであまりうれしさは無くお久しぶりという感じでスタジオを見てまわる。各スタジオではスタッフから専門的な説明を受けるが勿論英語、分かるわけない。とりあえずはスタジオDというのが増えてた。この時は一階しか見せてもらえなかったなかったが、他の人の話では2階も廻る事があったそうで、トレーニングルームが別の部屋になっていたらしい。これで15ドル。

ペイズリー見学した帰り道、プリンスとマニがグラミーの時に飲んでいたジャンバジュースを飲みにセントポールのグランドアヴェニューの店に行く。写真ではビバリーヒルズのホテルでの事らしいが、とにかく飲んでみようと行く事にした、しかし写真を見たから飲みに行くというのは相当マニアックではある。店に入るとメニューが沢山あり、プリンスがいったい何の味をを頼んだのか分からないので適当に注文する。少し甘いがとてもおいしかった。この時点で睡眠不足の限界が来てるのが自分で分かり、車の運転に不安を感じる。

2日目 エクセルエナジーセンター
夕食の腹ごしらえを終え、8:00頃会場ロビーに入ると、場内からは大きな歓声が聞こえる!急いで中に入るとステージでは前座としてザ・タイムが演奏していた。曲自体は"Cool"や"Jungle Love"など典型的なミネアポリスサウンドで良く出来てるのだが、モーリスデイとジェロームというのが生理的にダメなのでおとなしく座って見る。席に着くと会場は凄い盛り上がり。客の受けがメチャメチャ良い、お馴染みの曲が続くので客はみんな歌っている。興味が無いのでしばらくボーっと座っていると、隣の客が笑顔で俺に一緒に歌えと言って来る、見ると男性はビール両手に上機嫌だ。そんな酔っ払いに愛想笑いしている自分に腹が立つ。構わないで欲しい。短かいステージが終了し客電がつく。隣の男性は"ビールを買いに行って来る"と断わりを入れ去って行く。ステージではプリンスのバンドのセッティングが始まる。ステージ上に8個ある大きな照明にはそれぞれに照明係りが担当する為、ワイヤーで体を固定された8人のクルーが次々と上がって行く。この人達は開演までの1時間弱と、それから始まるショーの2時間半程は天井に登ったきり降りれない状態なのか?かなり厳しい仕事だ。

プリンスのレギュラーショーが始まるが特に変わった所は無い。いつも通りのアリシア・キーズのイントロから始まる。途中プリンスはステージ前の女性に"上がっておいで"と手を差し出す、しかし手を掴んで引き上げようとするが、余りにも太ってる為プリンスはオーバーに後ろに転んでみせる。隣の男性は大爆笑でこちらの肩を叩きながら笑う。。。結局その女性はステージ下を潜り抜け、プリンスの登場口から上がっていき、曲に合わせてダンスを始めた。

アコースティックコーナーの前には、いつもならメイシオかマイク・フィリップのサックスソロだが、メイシオが登場すると先日亡くなったレイ・チャールズへ向けて"Gerogia On My Mind"を歌う。今晩もローリングストーンを使ったネタを披露。パープルレインの演奏前に隣の男性が首から下げたアフターパスを指差し、これからペイズリーに行くと言い残し去って行く、アフターを最前列で見るには早目にペイズリーに行かないとダメらしい。
"Xcel Energy Center" St,Paul
"Prince & The NPG"(21:00-23:25)
1.Musicology
2.Let's Go Crazy
3.I Would Die 4 U
4.When Doves Cry
5.Baby, I'm A Star
6.Shhh!
7.D,M,S,R
8.The Way You Move (Outkast)
(Vocoder - Mike Philips)
9.Controversy/A Love Bizarre
10.God (Key -Renato Neto)
11.Gerogia On My Mind (Vo-Maceo Parker)
(Acoustic Set)
12.Little Red Corvette
13.Cream
14.Alphabet, St
15.12:01
16.Raspberry Beret
17.Sometimes It Snow In April
18.7 (Acoustic/Band)
19.Sign O' The Times
20.The Question Of U/The One
/Fallin'
21.Let't Work
22.U Got The Look
23.Life O'The Party
24.Soul Man
25.Kiss
26.Take Me With U
/Flintstones Theme
-- Encore --
27.The Beautiful Ones
28.Nothing Compares 2 U
29.Purple Rain


2日目アフターショー
ペイズリーに到着するとサウンドステージでは懐かしのソニーTとマイケルBのバンドが演奏している、Dr.Mambo's Comboか?それにしては白人のメンバーがいるのでTC Jammersというやつか?判断出来ず。会場後方に移動すると後ろのソファには、さっきエクセルで前座をしたモーリスデイとジェロームがおとなしくステージを見ている。プリンスと違ってオーラが無い。長いショーが終盤に差し掛かり、プリンスも途中でキーボードで参加。

終了後ステージは暗いブルーのライトで照らされ、昨晩とは違い機材のセッティングが全てNPGのものに替えられていく。ステージ脇には丸くて穴が沢山開いたライトと共に、大きめのキャンドルも数本燈されている。しかし、1時間経ってもライブが始まらない、プリンスも時おり顔を見せるがどうやらロンダの機材の調子が悪いようだ。

そして2:20頃ようやくスタート、最初の曲は70年までマイルスバンドに在籍したウェイン・ショーターの"Footprints" ファンク色は無く完全にジャズバンドの演奏という感じ、10分ほどの演奏はメンバーが一人ずつソロを演奏していく形で進む。素晴らしい。ここで特に耳に残るのはレナート、この人のソロはホントにカッコ良い。それに比べて病み上がりのメイシオの影が薄いのは気のせいか?というかマイケル・フィリップス目立ち過ぎ。プリンスは曲の最後の方でドラムセットに置いてあったカウベルを手に取り、叩きながらステージをウロウロする。ただ聴くだけの演奏なら申しぶん無いなのだけど、やはり生で観てるのだからプリンスの歌ってる姿が見たい。贅沢な注文だとは思う。

2曲目は"Dear,Mr Man"プリンスは茶色の帽子に、ノースリーブの襟付きのシャツ、それに白のズボン。途中メイシオの長いソロがあり、プリンスはライトを落とせと指示を出す。ステージはとても暗くなり、歌ってるプリンスの顔がよく見えない。落ち着いた雰囲気の中でショーがしたいのだろうが、ステージが暗過ぎるのは困る。

次にダンサーが2人出てきて、"Girls & Boys"のジャムに合わせて長いダンスをする。とても退屈だ。次の曲はよく知らないが、曲というよりもジャムっぽいもので、ジャムの中でもいろいろな曲の断片を時折入れ込む感じ。喉に気を使ってるのかプリンスはベースを弾き続ける。すると何を血迷ったか今晩もプリンスは客をステージに上げようとする、誰か止めて欲しい。これで少しシラケてしまい、サウンドボードの方まで下がって観る事にした。

プリンスは自分が演奏していない時は会場後方のソファで演奏を観ている。マニは真っ赤なワンピースで、スカートは膝上までしか無い短いものだった、歳の割には無理があると思いつつ。。
テレキャスターを持ったプリンスが弾きだしたのが"Peach"。以前とは違うアレンジでの演奏だ、この曲、歌い方はいろいろあるが、シャウト気味のかなり喉に負担が掛かる歌い方だ。その次は"Prince & The Band"これはOne Nite Alone…っで演ってた曲、歌詞はあるものの一つの曲として聴いてイイのか?
そして最後の曲"Beautiful Strange"これはいつもと同じアレンジ、前回のセレブで観たので驚きは無い。演奏終了とともに客電が点く。見てる方も体力的にキツイので、少しホッとする。

終了後メンバーも客と同じ出入り口から帰ろうとするので、みんなバンドメンバーにサインを求めようとするが、なぜか自分にはサインが欲しいという欲求がそれほど湧いて来ない、サイン中のメイシオのお尻を触りホテルに帰る。
"Prince & The NPG"(2:15-3:50)
1.Footprints
2.Dear Mr,Man
3.I Know You Got Soul
4.Skin Tight
5.D,M,S,R
6.House Party
7.Sexy Dancer
8.Peach
9.Prince & The Band
10.Beautiful Strange


2004年6月18日
3日目 エクセルエナジーセンター
開演前にスクリーンには次のシングルになる"Call My Name"のプロモビデオが映し出される。なかなか綺麗な映像、衣装はラスベガスで見た胸までしか無いジャケットを着ている。
ショーは基本的にいつもと同じ、この日も前日同様に太った女性を上げようとして、ひっくり返る。ギター埋葬、ローリングストーンのネタはさすがに飽きたのか、雑誌を手に取る事は無かった、ソファで横になり、手のひらを合わせて耳の下に置く"おやすみのポーズ"で子供のように寝たふりをする、すると親切にブランケットを掛けてあげたチャンスに逆ギレし、ステージ下に投げ捨てるという意味不明なもの。アコースティックでは赤に白の水玉のシャツに赤のズボン、さらに厚底靴も赤という全身赤色、とてもカッコ良い。
"Prince & The NPG"(20:25-22:55)
1.Musicology
2.Let's Go Crazy
3.I Would Die 4 U
4.When Doves Cry
5.Baby, I'm A Star
6.Shhh!
7.D,M,S,R
8.The Way You Move (Outkast)
(Vocoder -Mike Philips)
9.Controversy/A Love Bizarre
10.God (Key -Renato Neto) (Sax-Mike Philips)
(Acoustic Set)
12.Little Red Corvette
13.Cream
14.Sometimes I feel Like
A MotherlessChild
15.Raspberry Beret
16.Telemarketer Blues
17.I Could Never Take The Place Of Your Man
18.Alphabet, St
19.On The Couch
20.7 (Acoustic/Band)
21.Sign O' The Times
22.Dear Mr,Man
23.Whole Lotta Love/Drum Solo
24.Prince & The Band
25.Let's Work
26.U Got The Look
27.Life O'The Party
28.Soul Man
29.Kiss
30.Take Me With U
-- Encore --
31.The Beautiful Ones
32.Nothing Compares 2 U
33.Purple Rain


3日目アフターショー
エクセルセンターでの公演が終わり、車に乗りペイズリーに向け出発。1時半頃到着すると前日とは違いペイズリーパークは紫色でライトアップされていた。まだ入場出来ないようで、沢山の人が並んでいる、今晩はペイズリーの駐車場に余裕があるようで5ドルであずける事にした。車から出るととても寒かったのだが、列に並びしばらくして入場、中に入るとすでにステージでは懐かしの(?)Kip Blackshireがヴォーカルのバンドが演奏している。Honky Bald Headでは無いようだ。

という事で睡眠不足の為、前方で観る元気も無く会場の一番後ろに移動、サウンドボードの前に座ってると、Mr.ヘイズ、レナート、チャンス、ジョンブラック・ウエルなどがウロウロしている、近くで見るチャンスはデカイ!大きな"ダルマ"みたいだ。後ろのソファではラリー夫妻がマニとステージを見てる。しばらくして横を見るとプリンスがどんどんこちらに歩いて来る、一瞬なんて挨拶しようかなどと考えていると目の前で立ち止まり、キップの演奏を見始めたが、すぐに一人のファンがやって来て、握手を求められ、プリンスは帰って行った。

立っているのが疲れたので、サウンドボードの前に座ってるとラリーの嫁が「ごめんなさい、ちょっと通してもらえる?」とへんな香水を匂わせながら上がっていく。さらに数分後今度は後ろから「ごめんなさい♪」と言いながら降りてくる。ウロウロするなと思いつつ笑顔で道を譲る自分が腹立たしい。

ステージに目をやると、さっきまで斜め前で見ていたMr.ヘイズもバンドでキーボードを弾いている。その後、ステージの脇でラリーがベース、プリンスがキーボードで参加。最後にはラリーが"Everyday Peope"を歌う。そういや今のラリーにはバンドが無いんだっけ?ここぞとばかりに気持ち良さそうに歌っている。
照明が暗くなり、機材が撤去される。奥にはセッティング中のNPGのドラムセットにキーボードが現れる。2時半にレナートのソロから始まり、プリンスが黒の上下のスーツで登場。1曲目は"Call My Name"、レギュラーショーでも演奏してるのに、またもや、次のシングル曲の宣伝か?狭い会場で見ると感じが違い、ファルセットがとても心地よく聞こえる。

次に長いイントロでようやく始まったのが"Joy In Repetition"。途中まで歌ったところで最前列にいた男のファンをステージにあげる。プリンスがそのファンの襟を上げる(とてつもなくダサい)、さらに自分の掛けていたサングラスを掛けさせる。そして、俺の代わりに歌えと要求。プリンスはステージ後方に歩いて行く、そのファンは戸惑いながらも歌いはじめる。しかしその歌がかなり音痴で大変迷惑だ。途中歌詞が分からず寝そべってステージ下にある歌詞のカードを見ながら歌う。歌い終わると再びサングラスをプリンスに取られ、最後にプリンスに抱きつくとプリンスは頬をつけられたようで嫌な顔をする。その後、再び同じ歌詞をプリンスが歌う。

3曲目2人のダンサーが"Girls & BoyS"フレーズが繰り返されるなか、くだらないダンスを繰り広げ、今晩も何人かのファンをステージに上げる。げんなりして後ろで観る事にする。4曲目はアフターでお馴染みの"Knock On Wood"が チャンスハワードのヴォーカルで始まる。
客もステージから降ろされたのを確認し、急いで前の方へ移動する。次の曲はお待ちかねTower Of Power の"What Is Hip?"!!これがとんでもなくすさまじい演奏で今回のミネア公演中では最高の演奏だったと思う。昔この曲をブートで聴いた事があるが、それはインストルメンタルだった。しかし今回のはプリンスのヴォーカル入りでさらにシャウトしまくり、喉は大丈夫か心配するくらい。ホーンセクションも充実しているので文句のつけようがない出来に仕上がってる。なんでこういうのをレギュラーショーで演奏しないのか不思議だ。

興奮冷めない中"Shake Everything You Got"でメイシオが歌う。プリンスは後方でベースを弾き始める。曲が終わるとプリンスが777-9311のフレーズを弾く、今回ジャムの中でなんだかよく分からない曲が多く、正確な曲順も把握出来ない状態。さらに睡眠不足の為、立ったまま一瞬寝る事多し。
"Brick House"ではプリンスがマイクフィリップスの方を見て、お前が歌えと指示。マイクは素直にヴォコーダーを通した声で歌いだす、今回3日間を通して普通の声で歌う事は一度も無かった。
その後にジャムがあり、次は今回2回目の"No Diggity"、いつも通りチャンスがヴォーカルをとる。
そしてついに御大ラリーの登場!いつかは出ると思っていたがやはり出番はやって来た。場内も大歓迎(ブーイング?)の雰囲気!始まったのが"The Jam"、出来ればプリンスに歌って欲しい所だが、プリンスはギターで参加、曲中バンドメンバーがソロを廻して行く。さらにやはりと言うか曲の途中なぜかティナ(ラリー嫁)が旦那の汗拭き用タオル持参で、ステージに上がりタオルを振り回して客を煽る!煽る!…勘弁して欲しい。
なにかラリーのステージを見ると疲れがどっと出る、少し後ろに休憩しに行く。寒い夜だったのでソファに座ってるマニは白いバスタオルみたいなのを肩から掛けている。

5分程のインターバルを置いてアンコール曲が始まる。メイシオの長目のイントロが始まったのはまさかの"Purple Rain"!ここでこの曲を聴かされると思うとガッカリ、しかし今回のヴァージョンはレギュラーショーとは違い、プリンスはギターを持たず歌も崩しており、とてもカッコ良いヴァージョンだ。メイシオの長めのソロパートも効果的。そして曲は途切れる事なく"Adore"に続く。これも意外な選曲で驚きだ、曲の最後にプリンスはご丁寧にも"キップが毎週木曜日バンカーズでライブをしてるから観に来て"と愛弟子(?)の宣伝をする。そして"お休み"とプリンスが言いステージを降りる…ステージを降りたのを確認してから"最後に一目プリンスを見よう"と追いかけるがセキュリティーに誘導されさっさと奥の部屋へ去って行った。なんと長いような短い3日間、ご苦労さまでした。
"Prince & The NPG"(2:35-4:50)
1.Call My Name
2.Joy In Repetition
3.Girls & Boys
4.Knock On Wood ( Vo-Chance)
5.What Is Hip?
6.Sometihing In The Water
7.Speechless Instrumental ( Beyonce)
8.Shake Everything You Got
9.Superstition ( Vo-Kip)
10.777-9311
11.Brickhouse ( Vo-Mike)
12.P-funk Groove
13.No Diggity ( Vo-Chance)
14.The Jam ( Vo-Larry Graham)
-- Encore --
15.Purple Rain ( Alternative Version)
16.Adore


終演後、5時前か?外に出て来ると空はかなり明るくなっていた。その時チャンスがペイズリー前に停めてあった自分の車で帰ろうとするところを目撃、普通のセダン車の運転席に乗ろうとしている。それは無理じゃないのかと思い見ていたが、一度体がつっかえただけでなんとか入る事が出来た、座席がかなりキツイと思うがある意味凄い光景だった。(完)

※帰国後、思い出しながら書いたので間違い多数あり。

【ウォーターボトル&Tシャツ】





2004年6月23日