2001年 "PRINCE A CELEBRATION "
"THE RAINBOW CHILDREN "






2001年セレブレーション1日目(6月11日)
昼の部、二時半頃にペイズリ−に到着、1年ぶりのペイズリ−は何も変わりなくさすがに去年ほどの感動はない。受け付けでパスを受け取り芝生に建設中の怪しい建物を見に行くが、写真で見ていたとおり完成には程遠く外壁が出来てるだけだ。トラックが出入りするためかすべての芝生が剥ぎ取られ、ブランコも隅に移動させられている。
建物を見た後早速ペイズリ−の中に入る、入り口ではいつものように金属探知機で調べられ奥に進む、今年は昨年と違って建物の中をツアーではなく1階と2階は自由に見学出来るらしい。サウンドステージ入り口付近に目をやると列を作っていた何人かの人達が中に入って行く。それを見て一緒に入るとステージにはナジーを除くNPGがいた!プリンスはドラムキットの前に腰掛けており、どうやらここまでは客なしのリハーサルで、ここからはファンを中に入れての公開リハーサルらしい。本当にリハーサルという感じでメンバーも普段着のようだ、プリンスだけは相変わらず滑稽な衣装で白を基調とした上下に上着の部分が変な重ね着になっている、胸の部分には" 7 "という数字が描かれていた(意味不明)。
客は40人位、こんなに少ない人数を前に演奏を見れる事に驚いた。ペイズリーで始めて体験するプリンスによる演奏なのでとても興奮していた。まず最初の曲、プリンスはキーボードに座りMadhouseの" 4 "から始まった。この曲は普段はドロシーパーカーと繋げて演奏するインストルメンタルの曲だが、この時はこれだけ切り離して演奏していた。そして次の曲 "U Make My Sunshine"。今度はギターを持って歌い始める、あまり好きな曲じゃなかったけれど、ファルセットで歌う部分が凄く強調され、印象がガラリと変わった!ミレニアによるバックコーラスもとても良くやはり生で聴かなくては本当の良さは分からないと感じる。次の"I Could Never Place of Your Man"はアレンジ的には普通で取りたてて感想は無し、と言うか夢中でプリンスを見てたので記憶が飛んでいる。
Prince -Open Rehearsal -
1.4
2.U Make My Sunshine
3.I Could Never Take Place Of Your Man


あっという間に公開リハが終わり、日本から来ていたTさんがドラマーのジョン
ブラックウエルと一緒にこちらにやって来ると、ジョンから日本語で話掛けられて驚いた。聞いてみると去年宇多田ヒカルのツアーの為に日本に来ていたので、その時に沢山の日本語の挨拶を覚えていたらしい。最初はジョンの方からTさんに話掛けて来たそうだ。
ホテルへの帰り道、急に天気が怪しくなり部屋に帰って来たのと同時に、窓の外を荒れ狂う風が大きな木を揺らしているのが見えた。すぐに辺りは暗くなり激しい雨と共に石コロのような雹(ひょう)が窓ガラスを叩きつけ、テレビをつけると画面下にTornado Warningのサインが点滅している。トルネードなんて今まで経験した事が無くかなり怖い、あと数分帰るのが遅くなってたらと思うとゾッとする。

1日目夜の部
トルネードが無事通過し、夜の部に行く為ペイズリ−に出発、8時前に着くともう列が出来ている。その後ろに並んでいるとスタッフが大声を張り上げている、なんでも今日のゲストの" アメール・ラリュー"がやはりトルネードの為飛行機が飛ばずドタキャンだという事らしい、周りの外人はブーイングをしてる、中に入るとスタッフが機材を撤去していたが、驚いた事にそれが終わると今度はプリンスの機材のセッティングが始まった。ステージが少しずつ紫に変化していく中、タクミさんもプリンスのギターのチューニングをしている。こんなのを見せられるとこっちの気持ちは嫌でも盛り上がる。その数時間後またもやスタッフがタクミさんに耳打ちする、すると険しい表情で奥に去って行った、なんでもアメール・ラリューは遅れて到着するが演奏は行う事になったらしい。それを聞いて複雑な気持ちになる。
その間にDJがかけていた曲になかなか凄いのがあった、まずは "High"のフルヴァージョン、NPG AHDIOでオミットされている所があと2分程長く後半展開が変わる、なかなかイイ出来。もう一曲は、幻のアルバム"HIGH"の中で今現在、唯一未発表の" VaVoom "が流れた。これもなかなか侮れない出来でサビが印象的な曲!早くCDで聞かせてほしい。この時ジョージ・クリントンを発見、ぶらぶら歩いてる、飛び入りでもするのかなと期待する。
そして数時間後本当にアメールラリューはやって来た。何曲か聴いただけで予備知識も余りないままのライブ初体験だったのだけれど、まあまあの出来のステージって感じで終わる。
その後ペイズリ−のスタッフがまたもや機材のセッティングに動き廻るのでプリンスはやはり演奏するのか?という雰囲気が場内を包む、1時間程した頃ダンスフロアに目をやるとサウンドボードの前でNPGとミレニアそしてプリンスが集まって喋っている。この時もみんな普段着だったので、まだプリンスのライブがあるのか半信半疑だった、しばらくして次々とステージにメンバーが上がって来た。2時50分頃の事。

メンバーが準備をする間プリンスは客に対してマイクを通さずに笑顔で対話しているが英語なので分からない。まずはプリンスは白のOne eyeベースを持ち、足はワウペダルを踏みながら、ジャムり始める。もうこれを見せられるだけで頭がクラクラする。目の前で演奏しているプリンスの姿を眼で追う事に夢中になって、余り音楽を聴く事に集中出来ない問題も出て来る。
演奏途中でベースの音が出なくなり、音が出るまでおどけた顔して弾き続ける。その後ジャムが終わるとミレニアのコーラスを効果的に使った有名なカバーソング" ケセラ セラ "、これは何年か前にペイズリ−では何度か演奏していた結構レアーな曲。
この日のライブはなんと言うのかやたらとアットホームな雰囲気で途中またプリンスは喋りまくって、10分以上は喋ってたのではないだろうか?。勿論英語なので内容は不明。一週間楽しんでくれみたいな事を喋っていたに違いない。

長いお喋りタイムが終わり"When You Were Mine" これは個人的には好きじゃないのであまりなんとも思わなかった。プリンスはギターの調子が気に食わないと曲の演奏途中でも平気で次々と変えていく。ステージとお客との間にはギターを交換する為のスペースがあり、時折そこにいるタクミさんに交換して貰っている。用意されているギターはテレキャスター、ブルーエンジェル、紫のシンボルギター、それにOneEyeベースとアコースティックギター、見ていると今のメインギターはやっぱりテレキャスターのようだ。ギターを受け取ってフレットにスプレーを掛ける姿が神々しい。
その次はアグレッシブなギターソロをはさんだ"Bambi"、 ギターソロを弾いてる時にネックレスがフレットの前に垂れてじゃまになった時、瞬時に内側にしまい込むその仕草がまた素晴らしい。

そしてまたもやコーラスでミレニアが出番の" 3Chains of Gold "。これはHit' N' Run Tourでも演奏しておらず新鮮だった。
最後は"Delirious"これも特別好きな曲じゃない、「パープルレイン」以前の曲は嫌いと言うかつまらない。しかしこの時のプリンスはギターではなくキーボードを弾きながらの今までと違ったアレンジで演奏していた。あっと言う間に40分のミニコンサートは終わり、ホテルに引き上げる。朝の5時頃ホテルに到着、テレビをつけると地元のローカルニュースでセレブの事が取り上げられていた。
Prince
1.Instrumental Jam
2.Que Sera Sera
3.Instrumental Jam/
4.When You Were Mine
5.Bambi
6.3 Chains of Gold
7.Still Would Stand All Time
8.Delirious

セレブレーション2日目 (6月12日)
この日は朝から"The Rainbow Children"のリスニングに行く。これは今年の年末にリリースされる予定のアルバムを発売に先駆けて、グループごとで聞かせてくれるという企画で予定の時間になると並んでいた人達は、歌詞カードを貰いNPGMC roomに通される、ここは昨年"Love 4 One Another room"と呼ばれてた所で、今年はコンクリートの床ではなくNPGMCのロゴが入った絨毯が敷き詰めてある。そして各自思い思いの場所に座ると担当の女の人がCDをセットして曲が始まった。曲のタイトルはまだ殆ど決まっておらず、渡された歌詞カードにもタイトルがない、一曲目はアルバムタイトルと同じ"Rainbow Children"らしい。ジャズで始まり、最後はゴスペルで終わるなかなか悪くない、しかし曲が進むうちに何か雲行きが怪しくなって来た。多くの曲間にセグエの部分があり、ピッチを下げたプリンスの声でなにやら朗読してる、アルバムの何曲かで"Rainbow Children"というフレーズが出て来て、ゴスペルも時折顔を出す。完全に宗教色の強いコンセプトアルバムという感じに仕上っていて最近プリンスの周辺で囁かれているエホバの匂いがする。曲にしても何か全体的に曲調がおとなしく、全く弾けてない。途中で聴ける"The Work part1"ですら浮いてる感じで、期待していた密室ファンクは皆無。結局全てを聞き終えたのは始まって1時間以上過ぎていたのでかなり長い印象だった。

試聴会の後はアルバムについてのディスカッションを行うと書いてあり、どうせ英語で聞いても分からないと思っていたが別の場所に移動するらしく、あの空の絵が書かれている中央エントランスに連れて行かれた。そこには撮影のカメラクルーがスタンバイしており、ケビン・スミスという人(映画監督だった!)の進行でカメラが回されアルバムについての意見がある人に次々に喋らせる。さすが自己主張するアメリカ人、ほとんどの人が発言していた。それが40分程続いた頃か、ふと顔を上げると知らない間に壁際にプリンスが立っていた!。
驚いているみんなを尻目にプリンスはツカツカと部屋の中央に置いてあるピアノに歩み寄り、その椅子に座った。その時、床に座ってる自分とプリンスの距離僅か50センチ位!これはビビった。まさか本人をこの近さで見上げる事になるとは、それも照明の下ではなく太陽の光が降り注ぐ場所でだ!。その時の衣装はグレーのセーターにコバルトブルーのパンツとハイヒール、勿論ハイヒールのチャックにはシンボルマークが誇らしげにぶら下がっている。真近で見るプリンスはやはり肌は年相応にオッサンだった、まつ毛は恐ろしく長く、バッサバッサ音がしそう、やっぱり付けまつ毛か?指は太くて爪は伸びてた。そこからは完全にプリンスへのアルバムについての質問形式という形になった。ここでもやはり英語なのでチンプンカンプン、それでも質問は真面目にアルバムの歌詞についての質問だったり、これからのツアーの事だったり当りさわりのない質問が多かったみたいで、本人はこのアルバムにセールス面での期待はしていないらしく、とにかく多くの人に聴いて欲しいようだった。宗教色が出過ぎと感じていたので、もしこの時英語が喋れたなら本人にさらにアルバムのジャケットもダサ過ぎ!。"これではファンは納得しない"と言ってたと思う。最近させる。そしてプリンス質問コーナーが40分程で終のキングクリムゾンのアルバムジャケを彷彿わりとみんなに尋ねる、勿論見ると答えると小走「これからリハーサルだけど見るかい?」りでサウンドステージに移動する。

ステージ上には今夜出演予定のカーキーJのバンド"The Fonky Bald Heads"のメンバーがうろうろしている、やはりそう簡単にプリンスのステージばかり見れないと落胆している横で当のプリンスはファンと談笑しており、手紙を受け取ったりしている、こんなチャンスがあるなら手紙の1つも頑張って書いたかも、突然の事で結局「ハーイ」の一言も言う勇気がなかった。Fonky Bald Headsの演奏は去年も見たはずだけど結構イメージが違ってた。このバンドにはNPGのキップがVoで参加しており、NPGに時々参加しているギターのマイク、"Daisy Chain"でラップをしているDVS、そして元NPGのカークが居るっていうなんかNPGの兄弟バンドみたいな構成。演奏は4曲程で終了。

その後建物の中を見学、去年見たのと同じだが今年はツアーで回らず自由に見れるが良い。その代わり今年は地下の見学は出来ないし、機材や、車のコレクションも見る事が出来なかった。グッズ売り場に行くと去年のような大安売りはやってなかったが幾つか新しい商品があった、"Rainbow Children"のTシャツが2種類ほど、それとNPGMCのTシャツ、帽子に"The Fonky Bald Heads"の帽子とTシャツと黒いキャップ、それにアルバム。あとはプリンスの例のシングル、とアルバム"Rave Into…."それにシングルの"2gether"くらいか?特に欲しい物もなかったので何も買わず店を出る、ロビーの辺りをぶらぶら歩いていると、バックを担いだカークが忙しそうに行ったり来たりしている。近くで観ると体はゴツイわりには意外に背は小さかった。
2日目夜の部、今夜の最初のバンドは昼に観た"The Fonky Bald Heads"昼に聴いた曲なので会場内をウロウロする、プリンスも落ち着きないようで、会場の中を前と後ろに大きなボディガードに挟まれて頻繁に歩き廻ってる。ボディーガードと言えば今年はアーロンの姿を終わりまで見る事はなかった。トイレに行くとロビーでMrヘイズが大きな体で喋っている。結局この一週間一番ウロウロしてたのがヘイズだった、しかも子供を連れて。今年は去年売っていた"NPG Warter"は無く市販の水が1ドルで売られていたが、寒いくらいなので誰も買ってない。
1時間のインターバルを挟んで次のバンド"The Time"が始まる。そんなに好きなバンドではないでホールの隅っこで座って見る事に、曲が"Cool"の時プリンスはキーボードを弾きながら歌いつつ、サビの部分では手で"Cool"の文字を作り客にも同じようにやらせてた。その曲以外にもギターでリズムをとったりしていた(Jungle Loveって曲か?)。その後ジョージ・クリントンが登場、なんか前のほうは盛り上がっていた。思い入れのないThe Timeが終わり、またダンスタイムになるとDJが曲を掛け始める、聴いていると毎日一曲は新曲が流れていたと思う。その他にもプリンスの曲は毎日沢山流れていたのだけれど、リミックスヴァージョンの曲についてはそれがプリンスによるリミックスなのか、DJによるリミックスなのか判断出来なかった。
2時30分位にメイシオ・パーカーのバンドが登場。公式にはメイシオのHPでしか出演の告知がされていなかったので、少し疑っていたが本当に来た。最初に登場したメンバーが客を煽りに煽ってメイシオ登場!このショウではNPGのメンバーが代わる代わる登場してた。まず曲の途中でプリンスが黒の衣装で登場しギターソロを弾くとすぐにハケて行った、その後はナジー、ブラックウエルと別々にソロのコーナーが与えられていた、この時のブラックウエルが凄まじかった。スティックを回しながらドラムを叩くその姿が修羅のようだ。何時見ても惚れ惚れする演奏だ、その上自分の出番が終わりステージを降りたとたんフロア−に来て観客と一緒にメイシオを楽しんでる。元気な奴。メイシオのセットはあまりにも長時間だったので通常のライブ以上にやってるんじゃないかと思うくらい。その時既に体力は限界でNPGのメンバーのソロも見終わったという事で後ろに行って座りこむ。休んでいると、出番を終えたプリンスも時々メイシオを観に来る、ちゃんと曲が終わると太い指で拍手もしていた。それにしてもスタート時刻が遅い上、5時位まで演るもんだから最初は沢山居た客も終わる頃には半分以上は帰ってしまっていた。

セレブレーション3日目 (6月13日)
この日の夜の部は"エリカ・バドゥ"。開場に入ると大急ぎで前の方の場所を確保する。今回ソウル系の出演者で唯一知ってるミュージシャンだ。2枚分のアルバムは聴いてたけどライブは聴いてなかったし、インタビューも読んだ事無かった。しかしさすがにネームヴァリューがあるだけありエリカバドゥ目的で当日券を買った人が多い様子で、昨日よりも客がグッと増えた。長時間待たされた末エリカバドゥがあの長い頭で登場、さすがに歌はうまい!そして2曲目にはギターソロの部分で早々と帽子を被った姿でプリンスが登場!が、弾き終わるとサッサと帰って行った。そのあとは新旧織り交ぜた曲が続き、曲の途中でエリカ穣は長い頭の部分を取る、すると髪の毛は無く坊主頭だった、、。その後のステージも結構コミカルな感じを出していてイメージが変わった。全体を総括すると本当にザッツ・エンターテイメントという感じで素晴らしいものだった。ショウが終わり、ステージを降りたエリカをプリンスが迎える。

セレブレーション4日目 (6月14日)
昼の部に行った帰りにパスを無くす(涙)。その上ぬかるみにはまり靴がドロドロに(涙)。そのため夜の"COMMON","ALICIA KEYS"は観ていない。おとなしくホテルで"Voyger"(第7シーズンか?)を観る。ちなみにドラゴンボールは毎日再放送してた。


セレブレーション5日目 (6月15日)
昼の部、Sさんに助けてもらいパスを再発行してもらう。入場するとどうした事かまた"Rainbow Children"を聴ける事になった、うれしいのかなんだか複雑な気分のままカンファレンスルームに連れて行かれ、そこで2度目の試聴会。聴いてると凄まじい睡魔が襲って来る。多分眠れない夜に聴くとぐっすり眠れるCDだと思う。70分程の時間、睡魔と戦いCDについて出した結論は、セグエの部分を削ぎ落とし、地味な曲をカットすれば結構聴けるアルバムになる感じがした。その後サウンドステージに行くとステージの照明とPAが無くなっていた、多分エクセルセンターに運んで行ったんだろう。

その夜"XCEL ENERGY CENTER"1日目
ミネアポリスの隣にあるセントポールまで移動、会場に着くと電光掲示板に今夜のプリンスの告知が出てる。今回使うエクセルセンターはホッケーの会場として最近完成したらしく、コンサートで使うのはプリンスが始めてらしい。セントポールはスヌーピーの作者チャールズ・M・シュルツの出身地で、ご本人は昨年亡くなったのだが現在「ピーナッツ」誕生50周年のイベントが毎年行われており、今年はさまざまなペイントをされた「チャーリー・ブラウン」の像が会場周辺に置かれていた。車を置きに行き、その後チケットを受け取った時点で開場時間にはまだ2時間あるというのに、すでに入り口には大勢の人が並んでいる。こんなに早く並んでも仕方ないから、、、と階段に座ってると、PASSを持ってる人だけ先に入ってサウンドチェックを見れるという事が分かり、急いでゲートの中に入って行く。しかし中の出入り口でまた足止めさせられる、それでもカーテン1つ隔てた所はもう会場なのでナジーがサックスを吹いてる音は充分聞こえて来る、それを聴いて気分が高ぶってきた。しばらくして中に入るとアリーナのど真ん中のサウンドボードの所にプリンスが居て各楽器の1音1音を確かめてる、曲を演奏するでもなく退屈な時間をプリンスウォッチングをして過ごす。
30分程した頃プリンスはおもむろに横に待機させていたカート(よく野球
でピッチャーが交代の時に乗るヤツに似てる)の後ろに乗ってステージに向かう、たかが40メートル位の距離歩けとツッコミたいがそれがまたプリンスらしい。ステージに着くと又音のチェックをやりだした。それがしばらく続き最後にサービスなのか"When You Were Mine"を一曲演って奥へ引っ込んでいった。
=Soundcheck=
1.When You Were Mine
2.When Doves Cry
3.Computer Blue
4.Turn Back Now
5.When You Were Mine


その後、開演時間を1時間以上過ぎてようやくスタート!会場はほぼ満員、一曲目の"Up Town"が始まる、終わった時にプリンスがギターをステージの前に投げると下で待機していたタクミさんがキャッチ!とても危ない。その後も最前列の客が差し出す赤いバラ(?)をギターソロの最中にもかかわらず、瞬時に受け取る。それをまた後ろに投げる、曲よりもそんな細かなアクションにどうしても目がいってしまう。さすがにロンダもペイズリ−で見た時とは違い、派手なステージ衣装を身にまとっている。ナジーはやっぱり地味目、メイシオもちゃっかり参加していてナジーとならんで立ってる。

そして曲は"Controversy","Mutiny"と続く、案の定今回のセットリストは予想していたとおりのHit and Run Tourの流れをくむいわゆるグレイテストヒッツ色が濃いショウで、"Dirty Mind"から"Purple Rain" 辺りの曲を前面に出していている。それはいいんだけど、やるんならメドレー形式で演るんじゃなくて、フルコーラスで歌ってほしい。せっかく好きな曲でもブツ切りで聞かされるとガクッとくる。そんなライブで今回最初に眼を引いた曲は"The Work part1"だった。この時はナジーの変わりにメイシオがソロを吹いていた、プリンスはあのシングルやテレビで見た時とは違って歌メロをかなり崩して歌っていたのが凄くカッコ良かった、もちろんこれはフルコーラスで演奏。もう一度聞きたい曲。

曲は進んで待望の"Housequake"が始まると観客も大歓声、少し音が薄い感じがしたが仕方ない。衣装については一晩で2回も衣装変えなくてもいいと思う、その時間を演奏に使ってほしい。もう1つ言わせてもらうとジェ二ーバとの椅子を使ったからみの部分は"Hit 'N Run"とまったく一緒なので変えてほしかった。
その後"Scandalous"の最後のほうで自ら床に倒れたプリンスは、自分で倒したマイクスタンドの一番下の円盤部分が自分の頭に転がってきて直撃、結構痛かったように見えたが、そんな表情は微塵も見せず歌い続ける。さすがプロ。
"Come On"が始まるとプリンスは客をステージに上げようとする、あっという間にステージは人だらけ、その中にはエリカバドウも混ざってる。Commonもラップで登場。期待していた90年代の曲は最後の"Come On"だけだったのがチョット残念だった。
その後のアフターパーティーは疲れて行かず。。
Prince
1.Uptown
2.Controversy
3.Mutiny
4.The Work, part1
5.Cream
6.Little Red Corvette
7.I Wanna Be Your Lover/Sexy Dancer
8.Housequake
9.The Ballad of Dorothy Parker/4
10.U Make My Sunshine
11.I Could Never Take The Place Of Your Man
12.Do Me Baby
13.Scandalous
14.Diamonds And Pearls
15.The Beautiful Ones
16.Nothing Compares 2 U
17.Let's Go Crazy
18.Take Me With U
19.Raspberry Beret
20.When Doves Cry
21.I Would Die 4 U
22.Purple Rain
23.Come On W/ Maceo Parker. Eykah Badu. Common


セレブレーション6日目 (6月16日)
"XCEL ENERGY CENTER"2日目
この日も一般に先駆けてパスを持っている人が先にサウンドチェックを見れる権利が与えられ中に入る、またしても昨日と同じ退屈なサウンドチェック。今日もプリンスはサウンドボードとステージを行き来するのにカートを使っている。見学しているみんなの前をカートで横切る時には笑顔で手を振っていた。ステージに移動したプリンスは杖を使って奥の方へヨロヨロ歩いていた。その後今回は演奏のサービスも無くサウンドチェック終了。
=Soundcheck=
1.Let's Work
2.Uptown
3.Eye Love U, But Eye Don't Trust U
4.Somke On The Water
5.Voodoo Chile


その後9時半頃、この日は前座として"Fonky Bald Heads"が登場、もうこれでこのバンド観るの今週で3回目だったのであんまり嬉しくなかったが、曲が"Pass In Your Name"になるとFonky Bald Headsの黒のキャップを被ったプリンスが登場しボーカルで参加、これは少し嬉しかった。

今夜の会場は8割位の入りでステージには昨日は無かったプリンスが使う小さな紫のピアノがセッティングされている。ようやく10時頃"Let's Go Crazy"でライブが始まる、ノリノリで始まったのもつかの間プリンスぽろっとピックを落としてしまう、マイクスタンドに予備のピックは付いてなく、笑いながら親指で弾くマネをしているがどうするんだろう思っていると、取り乱す事なくしゃがみこんでエフェクターの横に張りつけてあったピックをすばやく取った。

この日は後半のピアノが登場してから凄く良かった、曲もメドレーではなく一曲一曲丁寧に歌っていく、今回改めて思った事だけれど、なんて言うのかプリンスって髪の毛を掻き分ける仕草1つを取ってもやたら気取った感じで、ホントにナルシストだとつくづく感じる、家に居る時も同じなのか?
そのあと"If I Was Your Girlfriend"でグラっときて、脳天直撃ソング"U Got The Look"で開場が湧く。イントロでやたらと引っ張る"Kiss" そして昨日と同じく客をこれでもかって位にステージに上げる、大勢の人間が通路に押し寄せるので危ないと思うが、プリンスが希望する事なら仕方ない。最後は昨日と同じく"Come On"でもこの曲は何度聞いても良い曲。という事で2日目は選曲的にとても良かったので楽しめた。その後のアフターパーティー、これといって記述する事無し。
Prince
1.Let's Go Crazy
2Take Me With U
3.Raspberry Beret
4.Darling Nikki/Joy In Repetition
5.When Doves Cry
6.I Would Die 4 U
7.Baby I'm A Star
8.Purple Rain
9.When You Were Mine
10.Bambi
11.3 Chains Of Gold
12.Still Would Stand All Time
13.Adore
14.Little Red Corvette
15.I Wanna Be Your Lover
16.Housequake
17.TheBallad Of Dorothy Parker/4
18.Starfish And Coffee
19.Sometimes It Snow In April
20.How Come U Don't Call Me Anymore
21.Delirious
22.If I Was Your Girlfriend
23.U Got The Look
24.Kiss
25.Gett Off
26.Come On W/ DVS


セレブレーション7日目 (6月17日)
夜の部、この日は"ニッカ・コスタ"。この日はゲストが一組という事でプリンスのパフォ−マンスを期待して早めにペイズリ−に到着。入場後もステージに近くの場所を確保する。
長時間待った末、ニッカ・コスタのショウが始まる、途中イマイチの"Darlig Nikki"のカバーを演ってがんばってたけれどマイクのトラブルもあり、ライブ終了。
その数時間後、期待していたプリンスのライブも機材のトラブルなのかやる事もなく、最後はプリンスによる英語での有り難いお言葉で今年のセレブは終了。

【Prince A Celebration フライヤー】






【The Xcel Energy Center公演 フライヤー】【6月16日にカークが投げたスティック】






【Rainbow Children 歌詞カード】【NPG music club Tシャツ】





2001年6月